ボックスカー型のニキビ跡とは?
縁がはっきりした「箱型」の凹み
ボックスカー型は、縁が比較的明瞭で、底が平坦または丸みを帯びた陥凹性瘢痕です。
円形や楕円形に見えることもあり、深さや直径はさまざまです。細く深いアイスピック型、広く波打つローリング型とは見た目が異なります。
浅い凹みと深い凹み
比較的浅いボックスカー型では、皮膚表面の段差を緩和するフラクショナルレーザーなどが治療候補となります。一方、深く急峻な縁をもつ瘢痕では、レーザーと用いて「エッジ削り」を行ったり、フラクショナルレーザーも複数回おこなって時間をかけて治療していくことになります。また、深い凹みに対してはレーザー治療やニードルRF治療をおこないつつ、真皮の線維化した部分にマイクロサブシジョンをおこなったり、コラーゲン製剤やヒアルロン酸を注入することもあります。
凹みの底だけでなく「縁」「硬さ」が重要
ボックスカー型では、底の深さだけでなく、周囲との境界の段差が影をつくります。治療計画では、瘢痕の直径・深さ・縁の形状、周囲の皮膚の厚みを確認します。深さだけを見てレーザー出力を強くすればよいわけではありません。縁をけずったり急峻な段差をへらすことも重要ですが、ボックスカー型が多数存在する場合は、真皮そのものが肥厚していたり、硬くなっていることが多く、ピコハイVMLAや瘢痕のリモデリングを促して硬い線維化を除去していくような治療を同時に検討します。
複数タイプの混在に注意
実際には、ボックスカー型とローリング型などが同じ頬に混在することが多いです。すべてを同一の機器・同一設定で何度も繰り返し繰り返し治療するより、スキンケアを含めた皮膚の状態を健全化し、瘢痕化した皮膚をしなやかにしていくような製剤やデバイスを組み合わせることも重要です。
関連情報: ニキビ跡の凹み・クレーター治療
参考文献
- Jacob CI, et al. J Am Acad Dermatol. 2001. PubMed
- Goodman GJ, Baron JA. The management of postacne scarring. Dermatol Surg. 2007. PubMed
執筆 大原 奈津恵(形成外科医)なつクリニック院長

