ヒアルロン酸治療 他院修正例
目次
ボリューマでたるみ治療
他院修正例
術前の状態
涙袋に チンダル減少をおこすようなヒアルロン酸が多量に注入され、
それがあまりに腫れて大きく広がり、いったん溶かして、また違うものを注入するという治療を他院で受けられ、
ご相談にいらした患者様がいらっしゃいました。
その方に、お写真のご協力を頂きました。
本来の主訴
下まぶたのたるみとのこと。
実際に受けられた治療
頬全体と、下眼瞼の浅い層に、多量のヒアルロン酸があり、水を含んで、むくっとしています。
前医での治療で、一度まぶた全体にパンパンになって、そのうち下がったようになり、
深いひどいシワができて、一旦溶かされたとのことですが、
その後の修正でも、治療すべき部位ではなく、
『下まぶたのたるみ』が主訴だからと、そのまま下まぶただけを追いかけ、
たくさんのヒアルロン酸が、適切でない層に入っており、
それがさらに水を含んで予想外の形状になっているものと思います。
当院での修正
術前です。 (他院治療後)
写真ではわかりずらいのですが、この方は、
Orbital retaining ligament という、眼窩の縁から、眼輪筋、下まぶたの外側の皮膚へと達する靭帯がかなり緩んでおり、
眼窩の外側をさわると、
皮下にほとんど組織を触れず、
眼輪筋も伸びきっていて、
骨の眼窩縁から小指の幅くらいで、いきなりゴツゴツと骨を触れる部分が広くあります。
頬部靭帯も非常にゆるんでおり、
目じりから頬にかけて、すべるおちるように、
ボリュームが足りません。
シルベスタスタローン型、とでもいいましょうか。
この方の場合、手術治療で改善するということは
近いご予定では考えておられず、
ノンサージカルで治療できる方法をご検討されていましたので、
ヒアルロン酸治療の修正を行いました。
まだ左右ともに、 伸びきって非常に薄くなっている下まぶたの皮膚の、余剰分を改善しきれてはいませんが、
それは次回以降の治療で、さらに改善していく予定です。
一旦前医で治療され、膨らみすぎた部分を、
全て溶かしてしまうと、
今度はひどいちりめんジワと、
深いクマに悩まされると考え、
全ては溶かしていません。
不要な部位を酵素で溶かしても、そのあとすぐにヒアルロン酸を打ったのでは、
酵素の影響を受けてしまいます。
本当に邪魔している部分だけを少しだけ溶かして、
異なる部位に、適材適所で、
ヒアルロン酸を使用しています。
目元だけみると、まだ色々気になる部位はあるのですが、
全体像では劇的な変化で、
喜んでいただけました。
当院のヒアルロン酸治療のポリシー
ヒアルロン酸の治療は、
適切な位置に、
適切なヒアルロン酸を使い、
その症状の原因を考えて治療することが重要です。
費用
ボリューマ1本 106,000円 (2本目から80000円)
ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸溶解酵素) 10,000円~50,000円
ジュビダームウルトラプラス 1本 60,000円
副作用
ヒアルロン酸により考えうるもの 皮下血腫、紫斑、疼痛、硬結など
ヒアルロニダーゼにより考えうるもの 腫れ、発赤、アレルギー症状、アナフィラキシー